SONYのα7Cのキットレンズで、もっと寄りの写真を撮れないかなぁ。
念願のミラーレス一眼を購入したものの、思ったほど被写体に近寄れない。という物足りなさを抱えている方も多いのではないかと思います。
カメラを買ったばかりでそんなにお金はかけられないけれど、接写も手軽に試してみたい!
そんな悩みを解消してくれるクローズアップレンズをご存知でしょうか?
クローズアップレンズを今あるカメラのレンズに装着すれば、被写体にグッと近づいて大きく写る写真が簡単に撮れてしまいます。
- 被写体にもっと近寄って撮影したい。
- 手っ取り早く近接撮影したい。
- もっと近づけるズームレンズやマクロレンズが欲しいけれど、そこまでの予算がない。
SONYα7C キットレンズでは寄りの撮影ができない!?
2021年5月、人生初のミラーレス一眼、SONYのα7Cを購入しました。
カメラ超初心者の私は、その時初めてカメラ本体とは別にレンズを用意しなければならないという事を知る訳ですが、カメラのレンズというのは無数にあり過ぎてどれを選べばいいのか分からない。
探せば探すほど、どれにしようか迷ってしまいます。
あれこれ悩むより、カメラ本体とセットで購入できるキットレンズならお値打ちに手に入るし、メーカーがセットとして販売するくらいのレンズなので、初心者のファーストレンズとしては最適なのではないか?と思いキットレンズを購入しました。
コンパクトで持ち運びにも便利だし、一眼レフ特有の背景のボケ感もそこそこに感じながら概ね満足はしているのですが、使い始めて早々ある問題に直面します。
このカメラ、食べものの近くに寄るとピントがぼやける。
私は食べものの写真を撮ることが多いのですが、今までのスマホカメラと同じような感覚で被写体に近寄っていくとピントが合わず、写真がぼやけてしまうのです。
レンズには最短撮影距離があるので、近づける距離に限界があります。
SONYα7cのキットレンズでは、最接近で30センチまでが限界です。
近接撮影にはそれに適したレンズがあり、より近づける最短距離の短いズームレンズやマクロレンズを新たに購入する必要がありますが、カメラ本体を購入したばかりで既に大枚をはたいた私には新たなレンズを追加する余裕がない。
でも何か解決方法はないものだろうか?と色々調べてみるとクローズアップレンズというものがあることを突き止めました!
クローズアップレンズって?
クローズアップレンズとは、レンズの前に装着するだけで簡単にズーム撮影ができるようになるレンズです。被写体との距離をぐーんと縮めることができます。
いわゆる、ルーペ(拡大鏡)みたいなものです。
出典:ケンコー・トキナー:春のおすすめフィルター ~ クローズアップレンズ ~
倍率も様々あり、より近づきたい場合は数字の大きいものを選ぶと良いです。
その際、自分のレンズの「最短撮影距離」を確認して、レンズの「最短撮影距離」よりも近づいて撮れるものを選ぶのがポイントです。
使い方もとっても簡単で、クローズアップレンズを手持ちのレンズのスクリューに合わせてねじ込んで付けるだけ。しかもお値段数千円で購入できてしまいます!
サイズや倍率にもよりますが、販売店によっては1,000円を切るものもあります。
代表的なメーカーはケンコー・トキナー
ケンコー・トキナーさんはカメラ用品を扱う国内企業で特にレンズフィルターが有名です。
『クローズアップレンズ』で検索すると、たいてい上位表示されます。
レンズの種類も豊富に取り揃っています。
安心の日本メーカー。これに決まり。と思うと同時にまた新たな疑問が浮かびます。
サイズってどれを選べばいいんだろう?
クローズアップレンズのサイズがたくさんあって、どれを選べばいいのかが分かりません。
そういえば、キットレンズの口径サイズはどこに書いてあるんだろう?
レンズの口径はここをチェック
レンズの口径サイズはレンズによって様々。
でも、ご安心ください。レンズには色々な情報が記載されています。もちろん、口径サイズもしっかり記載があります。
『Φ40.5』これがこのレンズ(SONYα7C キットレンズ)の口径サイズになります。
ちなみに、レンズキャップの裏にも口径サイズが書いてあります。
無事にレンズの口径サイズも判明したところで、早速、最初に見つけたケンコー・トキナーさんのクローズアップレンズを注文しようとすると、Φ40.5のサイズがありません!
なんと、ケンコー・トキナーさんからはこのサイズのクローズアップレンズが出ていないのです。
MARUMI(マルミ)なら口径が小さいサイズも扱いがあります
せっかく解決策が見つかったのに。すっかりその気になっていた私は諦めるわけにいかず、更に調べていくとMARUMI(マルミ)というメーカーがヒットしました。
こちらも安心の日本メーカー。精密機器メーカーが集まる長野県の諏訪地区に工場があり、今でも職人さんが手作業で丁寧に作られています。
ケンコー・トキナーさんでは扱いがないΦ40.5〜Φ48.0の口径が小さいサイズもカバーしてくれています。(倍率は+1から+4の4段階)
SONYα7C キットレンズの口径サイズΦ40.5のクローズアップレンズを無事に入手することができました。
クローズアップレンズを装着して写り具合を比較
SONYα7C キットレンズ(FE 28-60mm F4-5.6)
焦点距離:60mm / F値:5.6 被写体(プチトマト)とレンズの先端までの距離約12cmで撮影
MARUMIから出ている一番倍率の大きいMC +4を付けて写り具合を比較してみました。
クローズアップレンズなしではぼやけてしまうような至近距離でも、クローズアップレンズを装着することでくっきりと撮影できます。
スマホカメラで撮影している時と同じような感覚で撮れました。
でも、欲を言えばもっと寄りたい!
被写体からレンズの先端まで約12センチのところまで近寄れたので御の字ではありますが、お料理やスイーツ、植物なんかを更に近寄ってアップで撮りたい!なんていうシーンもあります。
そんな時はクローズアップレンズの重ね付けができます!
もっともっと寄りたい!そんな時は重ねづけが可能
クローズアップレンズを重ね付けしました。
1枚目のレンズのスクリューに2枚目のレンズをねじ込むだけで装着できます。薄いレンズなので2枚付けても重くならないし、見た感じもさほど違和感はありません。
SONYα7C キットレンズ(FE 28-60mm F4-5.6) + クローズアップレンズ(MARUMI MC +4)
焦点距離:60mm / F値:5.6 被写体(プチトマト)とレンズの先端までの距離約12cmで撮影
MARUMIのMC +4のクローズアップレンズで、1枚の時と重ね付けの時の写り具合を比較してみました。
重ね付け流ことでかなり大きく写すことができます。
被写体(プチトマト)の瑞々しさもより伝わってくる感じがします。
重ね付けすると画質が低下する場合があるとのことですが、ほとんど気になりません。
趣味で写真を楽しむ程度なら全く問題なく使えそうです。
とりあえず手っ取り早く至近距離撮影したい!という方は是非試してみてはいかがでしょうか?
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